当たり前の話ですが皆さんは、空気を吸って生きています。
正確には空気の中の酸素を取り込み酸素を体中に巡らせています
酸素がないと大体の人は死んでしまいます・・・

そんな人類に必要不可欠な酸素は、空気中にどれぐらいあるか知っていますか?
地球の空気の75%以上は窒素が占めていて、酸素の割合はわずか20%ぐらいだそうです。
高いところは酸素濃度が低く、山に登るとめまいや吐き気をもよおしてしまいます。
もっと酸素がほしい!と思う方もいるかもしれませんが、
酸素濃度が高かったら高かったで人には害となり最悪死んでしまうそうです。
何事もバランスが大事ということですね。

さてそんな地球の空気事情は置いておいて、木星の大気の話をしたいと思います。
(大気とはその星全体を覆っている気体、空気はその一部をとった部分的な気体だと思ってください。)

上のグラフのように、
木星の大気は殆どが水素、残りがヘリウムで出来ているそうです。
それがどうしたの?と思うかもしれませんが、これは太陽の大気の成分とほぼ同じなんです
実は 木星は自ら太陽の様に光り輝く恒星になる条件をほぼ満たしていたんです。
でも木星は太陽の様に光っていませんよね?何が足りなかったんでしょう。

それは重さです!

重力のページでも少し触れるのですが、木星は地球よりも遥かに大きい星で、
木星の中には地球約1300個がすっぽり入ってしまうほど大きいんです。
スケールが大きすぎてうまくイメージ出来ませんよね。
しかしその大きさの割に重さは地球の約317倍ほどしかなく・・・
317倍と聞けばとても重いように聞こえますが大きさの割には軽いですよね。
一方太陽は地球の33万倍もの重さを持つというこれまたイメージできないスケールの大きさです。 こう比べると木星は全然軽いことがわかりますね。

木星は殆どがガスで出来ている星なのであまり重くなれなかったんです。
木星が今よりも80倍ぐらい重かったら恒星になれたと言われています。
もしかしたら地球には二つの太陽が浮かんでいた・・・かもしれませんね。