木星がどのような模様か見たことがありますか?
木星を見ると下の写真のように、縞模様になっているのがわかります。
なぜこのような縞模様になっているのでしょうか?
これには木星特有の大気が関係しており、主に2つの原因が挙げられます。
原因1:気流
木星は常に雲に覆われています。
私たちが見ているものは木星本体ではなく、実はすべて木星を覆っている雲なんです。
木星には常に激しい風が吹いており、その気流が縞模様に見える原因になっています。
木星では上の図のように交互に逆向きの風が吹いています。
その影響で雲の層ができ、縞模様に見えています。
この赤道にそって吹いている木星独特の気流をジェットと呼びます。
原因2:成分
原因1で述べたように、縞模様の原因には気流が関係しています。
しかし、それぞれの層の色はなぜ違うのでしょうか?
その原因は雲の成分の違いにあります。
雲に含まれるアンモニアの濃度によって、色の違いが生まれます。
アンモニアの濃度が高いところは明るい雲になり、低いところでは暗い雲になります。
それぞれ名前がついており、明るい雲をゾーン、暗い雲をベルトと呼びます。